『その印鑑チョット待った!』今回のテーマは売却への心理です

(当社メルマガからの転載です)
グリーフケアってご存知ですか?
大切な方やペットなど愛する対象を亡くした
喪失感、後悔、辛さを緩和すること?らしい
(カウンセリングのような感じなのかな?)
恥ずかしながら私、Aさんから言われるまで
全く知らなかった・・・
Aさんとは4年前に私のセミナーで初対面。
当時高齢で認知症のお母様と二人暮らしで
常時在宅介護をされていた。
将来の相続、親族間の問題、準備すべきこと、
現在の家の物理的な相談で時折電話を頂き、
売却相談では無かったが、その都度問題の
整理と解決方法をくわしくお伝えしていた。
間が2年近く空いてから久しぶりのご連絡・・
『実は半年前に母が他界しました。今は
住まいをどうすべきか?売るか、売らないか、
全く未定だが査定だけでも良いでしょうか?』
とのご連絡に快諾で訪問。
正直、私には物件査定よりもAさん自身の
心身面が遥かに気掛かりだった。
24時間つきっきりで認知症の親の介護は
愛情も辛さも、時に怒りすら混ざるであろう
感情の波が突然無くなる、ということを
無事に整理出来てるのか?が心配だったのだ。
実は私も12年前に父を癌で亡くし、それが
切っ掛けで母は1周忌の頃からうつ病を発症
した。私は頻繁に帰省しながら、姉や親戚の
力もあってなんとか回復傾向に乗った経験がある。
Aさんは聡明で良識もマナーもあるお方だし、
お言葉には共感できる点も多々あったので、
私事ながらそんな気持ちを私も時折お伝えした。
(決して、私が聡明という意味ではない)
結果・・3時間という長時間訪問だったが、
査定や売却の話題は15分程度(笑)
それ以外はAさん一家の背景や心情などを丁寧に
共感しながら伺った。
最後に『実は母の死後どうしてもツラすぎて
グリーフケアを2カ所受けたんです。両方遠方
だけどスゴク評判が良かったんだけど、全く
楽にならなかった。1カ所には上辺だけの言葉を
言われ、逆に二次被害みたいなダメージを負った。
モチロン、相性とかもあるんでしょうけど・・・
だからあまり人に言わないようにしていた感情を
今日、初めて全部洗いざらい大野さんに話せた。
この短時間で今まで抱えてた負の感情が昇華された
ような気がする。素晴らしいカウンセラーです!
料金をお支払いしたいです!』とのお言葉が・・
(ここで初めてグリーフケアを知った・・汗)
『私?高いですよ。不動産屋と弁護士と心療内科
が微妙に混ざってるようなモンだから(笑)』と完全に
ギャグで返したが、Aさんは本当にお支払いする
勢いだった(生真面目なAさんにギャグが通じない)
いや、ホントに貰ってないから(笑)
冗談はさておき、きっとAさんの感情周期?色んな
タイミング?で、たまたま私が話し相手だった、
という風に感じます(そこまで天狗ぢゃないっ)
で、恐らくは将来売却になるとは思いますが
ここからが本題(いや前置きかよ!)
ぶっちゃけ、売却価格って大手で売ろうが、どこで
売ろうがそんなに大差は無いんです。
我々は成約価格に比例した成功報酬だから高値で
売りたいのは一緒だけど、市場はちゃんと機能する。
だから媒介契約欲しさの異常な高額査定を出す
業者や囲い込みをするような悪徳業者は別として、
誠実に売却活動すればちゃんと市場価格で売れる。
ただ上記のような見えない満足度って言うのかな?
これって結局は担当者の人柄によって全く変わる。
モチロン、全ての方がAさんのように深い喪失感とは
限らないし、もっともっと大変な方もいる。
かたや、冷静に淡々と受け止められる方もいる。
中には親子でも憎悪の対象だという方もいる。
だから相続に対する感情に正解というのは絶対に無い!
ただ、深い喪失感、例えるなら深海を少しでも
知ってるか否か?でお客様に寄り添える度合いが全く違う。
浅瀬で終わる方には浅瀬に適した対応、深海なら
一緒に深海の価値観を共有、といった寄り添い方が
出来るようになる。
これは批判する訳ではないが大手のサラリーマン営業
には無理。だって、数字にならないことに何時間も
かけたら上司に怒られちゃうもんね、マジで。
更には、やっぱり一定の人生経験が必要だから若者に
求めてもなかなか難しいですよね
(実際私も若い頃なんて数字しか見てなかった)
モチロン、私の経験なんて及ばない辛さやご苦労、
お悩みを抱えてる方はたくさんいらっしゃいます。
それでも、そこを無視せずに少しでも理解や想像を
しようとする努力って必要だと思うんです。
そんな、ウェッティな不動産屋が一人くらい居ても
イイじゃないですか!
だからこそ、数字に追われて売主さんを急かすような
他社みたいな仕事は絶対にしたく無いっス・・・
【今の私】だから出来る、【今の私】にしか出来ない
売却や満足度の提供って、あると思うんデス。







